ヒトは「いじめ」をやめられない【書評】
こんにちは!
今回は『ヒトは「いじめ」をやめられない』という本を読んでみました!
著者は中野信子先生、脳科学者でMensa*1の元会員というめちゃくちゃすごい人です。
さて、なぜこの本を手に取ったのかというと…いつの時代であっても発生するいじめという問題。それはいかなる過程を経て発生するのか、またいじめから自分の身を守るにはどうすればいいのか?ということが気になり読んでみた次第です。
結論から言いますとその疑問をかなり解決することができました。
では簡単にですがこれを纏めてみましょう!
いじめはなぜ発生する?
- 愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが人間には備わっておりそれが仲間感情を強める一方排外感情も強める
- 集団生活においてタダ乗りをする「フリーライダー」の存在
- そして「フリーライダー」を排除しようとする集団構成員がサンクション(制裁)を行う
って感じらしいです。もとは仲間を守るために行い集団を存続させるために必要な行動だったということですね
いじめから身を守るには?
- 自虐を行う
- 自分を斜め上から俯瞰し自分の取るべき言動を判断する
とのことです。自分を客観視するっていうのはなんとなく予想がついたのですが、自虐を行うのが有効というのは初耳でした。
これはアンダードッグ効果というらしく自分の傷をあえてさらけ出すことによってその人を応援したくなるような心理状態になるそうです。
これらの他に小中学校でいじめが起こりづらくなる教育的取り組の提案なども詳しく書かれています。脳科学の観点からいじめに対することを書かれているのでとても面白いです。
気になった方は是非ともお手に取ってみてください
*1:全人口の上位2%のIQを持つ人だけが入れる団体